皆さんこんにちは、今回も記事を読んでいただいてありがとうございます。
日本では保険適応内でつめ物やかぶせ物をすると、大体は銀歯になります。
そこで銀歯をつけて数年経ってくるとなんか銀歯の周辺が匂ってきたり、物がつまりやすくなってきたなーと思うことはないですか?
今回はそんな疑問や悩みを持っている方に向けた記事になります。
- 銀歯の部分から匂いが出る原因って何?
- 銀歯ってデメリットはあるのかな?
- そもそも保険適応で白い歯はできないの?
上記のような疑問を持っている方はこの記事を読んでいただければスッキリ解決するかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
銀歯から出る匂いの原因は?
まずそもそも銀歯から直接匂いが出ることはありません。
銀歯を入れてからすぐは特に匂いがなくても、銀歯を付けてから数年経過してくると様々な不具合が出てきます。
その様々な不具合によって、銀歯をはめている歯の部分から匂いが発生してくると言われています。
大きく分けて匂いの原因は3つあります。
- 銀歯と歯の隙間から虫歯ができている
- 汚れが溜まりやすくなり歯周病が進行している
- 神経の治療を行なった歯の根に膿が溜まっている
この3つの原因について詳しく説明を行なっていこうと思います。
①銀歯と歯の隙間から虫歯ができている
銀歯は上図のようなつめ物の形と全部銀歯のかぶせ物の形がありますが、どちらにも言えるのは銀歯と自分の鳩の間には隙間があります。
もちろん目には見えない隙間ですが、その微細な隙間に汚れが溜まり、虫歯はできていきます。
歯科医院で治療する歯の80%以上が1回治療された歯というくらい、銀歯の中には虫歯ができると言われています。
もちろん隙間に虫歯ができるとそこに物が詰まりやすくなるので、詰まった物が腐って匂いを発生させます。
※詰め物、被せ物の寿命とは?
保険適応の銀歯だと大体2.3年以内で少なからず小さい虫歯ができると言われています。
定期的なクリーニングで歯医者に通うのと同時に、2年に1回はレントゲンを撮ってもらい虫歯のチェックを行いましょう。
②汚れが溜まりやすくなり歯周病が進行している
先ほども話した通りでつめ物やかぶせ物のきわの部分には汚れが溜まりやすくなります。
何も治療してない歯よりも汚れが溜まりやすい分、歯周病も進行しやすいと言われています。
歯周病が進行すると、そこから他の部分よりも強い匂いが発生します。
③神経の治療を行なった歯の根に膿が溜まっている
神経治療を行なった歯は、数年経つと高頻度でで根っこの先の方に膿が溜まると言われています。
神経治療はファイルと言われる細り針のような器具を使って、根っこの中の汚れをとる治療になります。
人が手探りで根っこの先を触っているため、100%汚れを取りきることはほぼ不可能なため、膿が溜まると言われています。
プラスして、口の中は唾液で満たされています。
その唾液の中にも細菌が含まれており、口の中で作業することによって唾液が根っこの中に入り込むとそれで感染を起こして膿が溜まってしまいます。
上図のようなラバーダム防湿は根っこの中に唾液が混入するのを防ぐ効果があります。
銀歯から出る匂いを防ぐ方法
銀歯から出る匂いを取る方法は主に2つあります。
- 銀歯を新しく作り替える
- 根っこの再治療を行う
先ほど説明した原因に対しての対処法は上記の2つになります。
ただ単に作り直すだけではそんな変わらない可能性もあるので、治療を受ける際のポイントも含めて説明していこうと思います。
①銀歯を新しく作り替える
銀歯と歯との間に段差ができているところに汚れが溜まり、虫歯や歯周病が進行しているわけですから、段差ができている銀歯をやり替えるのが1番の方法です。
レントゲンで見て、明らかな段差がある場合はやり替える判断をした方がいい時が多いです。
上のレントゲン写真のように段差がある場合はそこに虫歯ができる可能性が高いので、例えやり替えをしなくてもしっかりとケアをして予防に努める必要があります。
②根っこの再治療を行う
根っこの先に膿が溜まっている場合の再治療は非常に難易度が高く、再発する可能性も非常に高いと言われています。
そのため成功率を上げるために、根っこの治療の専門の先生の病院に紹介を行い、治療をお願いすることもあります。
一般歯科で根っこの再治療をした場合、再発する確率が2.3年以内に50%以上とも言われています。
根っこの治療の専門の病院は自費なことが多いです
料金も10万を超えてくることが多いが、しっかり治るのでオススメしています
銀歯を入れることのデメリット
銀歯を入れることのデメリットは結構多いと思います。
- 二次虫歯になりやすい
- 歯周病の悪化の原因になる
- 見た目が悪い
以上の3点がパッと思いつくデメリットになるかなと思いますので、そのデメリットについて少し詳しく解説していこうと思います。
①二次虫歯になりやすい
二次う蝕というのは、詰め物などの内側にできる二次的な虫歯のことを言います。
銀歯と歯自体の硬さが違うため、削れ方が微妙に違うことにより、段差ができやすいと言われています。
その段差に物が詰まりやすくなり、虫歯ができやすくなります。
後は銀歯自体が虫歯菌が産生する酸で溶けてくるので、その溶けた部分に汚れがつきやすくなるとも言われています。
②歯周病の悪化の原因になる
先ほど言ったような銀歯と自分との歯の間にできる隙間や段差は、虫歯だけに影響があるわけではなく、歯周病にも影響を及ぼします。
汚れが溜まりやすくなった部分は歯周病は進行しやすくなります。
セラミックなどの汚れが溜まりにくい素材にすることで歯周病予防にもつながります。
③見た目が悪い
これは言うまでもなく、白い歯に比べると見た目が悪いです。
ただ銀歯だから見た目が悪いと言うわけでなく、経年的に銀歯の中のイオンが溶出して歯ぐきが黒くなるとも言われています。
保険適応の白い詰め物はあるの?
保険内で使用できる白い被せ物はありますが、デメリットが結構あります。
- 部位が限られる
- 強度が弱いため、壊れたり外れたりするリスクがある
CAD/CAM冠と言われる小臼歯に限って使える被せ物がありますが、材質はプラスチックのようなもので銀歯に比べると強度は劣るので、割れたり外れたりする可能性があります。
小臼歯って何ですか?
小臼歯とは前から数えて4.5番目の歯のことを言います。
3番目までの歯を前歯、6.7番目の歯を大臼歯と言います。
終わりに
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
銀歯は全て悪いというわけではなく、適合がかなりいいものやメンテナンスをしっかりしていれば長持ちはします。
銀歯を入れている方は総じて色々なリスクはあるものなので、しっかりとメンテナンスを行って現状を保っていきましょう。
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