こんにちは、今回も記事を読んでいただいてありがとうございます。
歯には色々な組織があるのをご存知ですか?
今回は歯の色々な構造に関する説明と、歯の周りの歯周組織の説明を行なっていこうと思います。
この記事を読むことで以下のようなことが理解できるようになります。
- 歯の構造にはどのような種類があるの?
- それぞれの組織はどのような働きがあるんだろ?
- 歯周組織の構造を知りたい
最後まで読んでいただければ、あなたも歯科医院に行った時に先生の言ってることがよく理解できるようになるはずです。
それでは最後までご覧下さい!
歯の構造ってどんな種類があるの?
上図のように歯を構成している組織はたくさんあります。
まず歯は口の中に出ている部分と、歯ぐきの中に隠れている部分があり、それぞれを歯冠部、歯根部と呼んでいます。
その中でもまずは歯を構成している組織について説明の方を行なっていこうと思います。
- エナメル質
- 象牙質
- 歯髄
まずはこの3つの組織について少し詳しくみていきましょう。
①エナメル質
矢印にあるのが歯の1番表側にある組織であるエナメル質になります。
エナメル質の色は半透明で、歯が白く見えるのは内側にある象牙質の色が透けて見えているからです。
エナメル質は硬組織と言われており、歯の組織の中では1番硬い組織になります。
痛みを感じる痛覚や知覚はないため、虫歯がエナメル質内におさまっていると痛みを感じることはない(無症状)
②象牙質
次にエナメル質の内側にある象牙質という組織について説明します。
この組織には象牙細管という管が無数に通っていて、象牙質に伝わった刺激を神経に送り、痛覚として脳に伝える働きがあります。
つまり虫歯で痛みが出ている場合、象牙質まで虫歯が到達していることが多いです。
③歯髄
次は歯の1番内側にある歯髄について説明をしていきたいと思います。
歯髄は歯の神経のことで、象牙細管から伝わった刺激を痛覚として脳へ送る大事な組織になります。
虫歯が神経までいってしまうと自発痛といって何もしなくてもズキズキ痛むような症状が出てしまい、神経をとる処置が必要になります。
それと歯髄には歯に栄養を送るための血管が通っているので、神経を取ると歯自体の強度も落ちると言われています。
神経を取った歯は割れてくることがあります!
割れる範囲によっては歯を抜かないといけなくなるので、注意が必要ですね。
歯を取り囲んでる歯周組織とは?
次に歯を取り囲んでいる歯周組織について説明をしていこうと思います。
歯周組織というと歯ぐきや骨などを思い浮かべる方が多いかと思いますが、歯周組織には他にも種類があります。
- 歯肉
- セメント質
- 歯根膜
- 歯槽骨
歯周組織は主にこの4つから成り立っています。
①歯肉
目に見えるとこで1番わかりやすい歯肉です。
歯周病や歯肉炎の指標として歯ぐきを見ることが多く使われます。
歯肉の色、固さ、腫れ具合で大体歯肉の状態を測ることができます。
②セメント質
歯の歯冠部分は1番外側はエナメル質という組織でしたが、歯根部になるとセメント質という組織になります。
歯根膜を歯根部分と付着させる働きを持っていて、年齢とともに厚くなっていくと言われています。
③歯根膜
歯根膜は読んで字のごとく歯根と歯槽骨の間に介在している組織です。
クッション材のような働きをしていて、歯にかかる咬み合わせの力を軽減してくれる働きがあります。
噛み合わせの力が強くかかった時に炎症を起こし、歯根膜炎という状態になります。
歯根膜炎は歯に打撲が起きたような状態になり、何もしなくても痛かったり、咬むと痛いなどの症状が現れるようになります。
歯に痛みが出た時の原因として、噛み合わせが原因であることが30%もあると言われています。
歯ぎしりなど自覚ある方はマウスピースで予防するのが1つの方法です。
④歯槽骨
最後は歯槽骨と言われる組織になります。
歯槽骨は簡単にいうと『骨』のことを言います。
歯は歯槽骨に埋まっていることによって支えられており、歯周病で歯槽骨が溶けてくることによって、支えが少なくなり歯がグラグラ揺れてきてしまいます。
最後に
今回の記事は少し短めになりますが、簡単に歯の構造についてまとめさせて頂きました。
今後まだまだ情報は追加していく予定ですので、質問や気になることがある方はTwitterのDMやお問い合わせから連絡ください。
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