今回も記事をクリックしていただきありがとうございます。
前回同様分かりにくいところなどあれば、twitterや問い合わせから連絡いただければ、記事に追加で補足させていただきますので、よろしくお願いします。
さて、今回は口臭の原因ランキングNo1であろう歯周病についてのお話をできればなと思っております。
- 歯周病って何?
- 歯周病って何が原因なの?
- 歯周病の治療法ってどんなのがあるの?
このような疑問を解消できるよう分かりやすくまとめていければと思っていますので、ぜひ最後までご覧下さい。
歯周病って何?
皆さんの歯周病のイメージってどんな感じでしょうか?
- 歯ぐきが下がる病気かな?
- 歯がグラグラしてくる
- なんか臭いイメージだなー
このようなイメージを持っている方が多いかと思います。
全て正解なのですが歯周病とは何か?を一言で表すとこうなります。
歯周病とは『歯を支えている骨などの組織が溶けてしまう病気』のことを言います。
実は日本人は歯周病の割合がとても多いと言われていて、成人している方の約8割が歯周病とも言われています。
ですから、自分は歯科医院に行ったから大丈夫。と思うのではなく、歯周病を罹患していると思いながら日々予防に努めていくのがベストだと思っています。
歯周病の症状(セルフチェック方法)
歯周病はサイレントキラーとも言われており、初期の時はほとんど症状がないと言われています。
歯周病の症状としては
- 歯ぐきが腫れる
- 口臭
- 口の中がネバネバする
- 歯茎から出血する
- 歯がグラグラする
- 食べる時に痛む
- 歯ぐきがむず痒い
- 歯が長く見える
このような症状が1つでも当てはまる場合、歯科医院に行って歯科検診をしてもらうことを強くお勧めします。
この症状の一覧は歯周病のセルフチェックの項目としても使えます、ぜひご利用ください!
特に歯周病の方の口臭は電車に乗っていると隣の人でも分かるくらいに匂いが強いものになりますので、気になる方はまず検査をしてみてくださいね!
歯周病の原因とは?
歯周病は歯垢(磨き残し)が原因で起こると言われています。
歯垢はプラークとも言われ、歯に残った磨き残しに細菌が増殖して塊状になったもののことを言います。
歯垢は歯と歯ぐきの溝の部分によく残り、溝の中へ増殖していきます。
それにより周りの歯ぐきが腫れたり、歯ぐきが出血を起こしたりします。
歯垢を取りきれないでいると、歯垢に唾液や血液の成分が加わり、自分の歯ブラシなどでは取れない歯石に変わっていきます。
歯石の中には先ほどよりも強力な毒素を出す細菌がいるので、歯周病の進行スピードは上がります。
だから定期的に歯科医院で歯石落としをすることは大事なんだね!
※その他歯周病の原因として重要な要素は?
食いしばり・歯ぎしりなどの習慣、タバコ、ストレス、そして糖尿病などの全身疾患なども歯周病を引き起こす要因であると言われています。
まずは口の中の汚れを落とすことから始めて、歯科医院で他の部分もしっかり診てもらうのが重要です。
歯周病が進行すると?
歯周病は初期から中等度の進行具合の場合、症状がなく進行することが多いです。
ただそのまま放置を続けるとグラグラ揺れてきて、最悪の場合そのまま抜け落ちてしまいます。
中等度以上の歯周病の方で、歯ぐきの中の方にいる細菌が口臭の原因になることが多いです。
重度歯周病による匂いは結構強烈なので即治療など施す必要があります。
歯周病の進行して歯が抜けるまでの流れは以下のようになります。
- 歯垢が付着する
- 歯垢が歯石へと変わる
- 歯石の中の歯周病菌が骨を溶かす
- 歯の支えが無くなるとグラグラ揺れてくる
- 歯が抜け落ちる
歯がグラグラ揺れてきている状態まできてしまっていると中々治療が難しくなります。
歯周病は早めの治療と予防がかなり重要!
歯周病の検査方法
ここまでで歯周病についての知識が少し深まってきたかと思います。
次は歯周病はどうやって分かるのか?歯科医院で実際に行なっている検査の方法を紹介していこうと思います。
視診
視診とは読んで字のごとく『診るだけの検査』になります。
実は歯周病になっている歯や歯ぐきと言うのは色々な見た目で判断することができたりします。
- 歯ぐきから出血がある
- 歯ぐきが赤く、腫れている
- 歯ぐきが下がっている
- 歯と歯の隙間が大きく開いている
このような項目から確定ではないものの、歯周病だろうと簡単な判断はできます。
レントゲン検査
まずはレントゲン写真を用いての検査になります。
レントゲンと言うのは硬組織を写すための機械になります。
硬組織とは?
体を構成する組織の中でも硬い組織のことを言います。
口の中では顎の骨、歯、歯石など、歯周病に重要な項目を診ることができます。
このレントゲン写真を用いて、骨が元々あるべき位置からどのくらい骨が無くなっているかを見ることで、歯周病の進行具合を判断することができます。
(例)
上記の様に様々な状態が診ることができます。
特に歯周病の検査では歯を支える骨の状態の変化を追うことが重要になります。
プロービング検査
プロービング検査と言うのは、一般的に言われている歯周病検査のことで、歯周ポケットの深さを測るための検査になります。
歯科医院に行った時に、歯科検診とかで「少しチクチクしますねー」と言われて、歯ぐきの周りをチクチク触られた経験はありませんか?
まさにそれがプロービング検査を行っているところになります。
上の図にあるように、プローブと言われる道具を使い、歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットの深さを測っていきます。
プローブにはメモリが付いており、そのメモリを見て深さを測ります。
深さが歯周病の進行度を表しており、健康的な歯ぐきは2-3mmほどであり、4mm以上は歯周病と診断されます。
更にプロービング検査中に歯ぐきから出血がある場合、炎症がある歯ぐきと診断されます。
歯周病の治療法
次に歯周病の治療法を解説していこうと思っています。
歯周病治療は主に歯に付いている歯石を取って綺麗にしていくと言う治療になります。
まず歯周病は慢性疾患になりますので、「完治する」と言う概念がないため、治療のゴールは現状維持になります。
治ったっていう実感が湧かないと中々歯科医院に通いづらいと思うけど、根気よく治療を続けると歯ぐきの状態は自分でも分かるくらいに変わってきます!
ブラッシング指導
歯科医院に行って歯石落としをしても、日々の汚れが取れていないとすぐに歯垢や歯石は付いてしまいます。
そのため正しい歯ブラシの方法や、補助器具(フロスや歯間ブラシ)などの使い方を指導します。
僕はいつも「半年に1回とか定期検診に通ってても日頃の歯磨きがしっかり出来てないと歯ぐきの状態は保てないですよー」ってお伝えするようにしてます!
スケーリング(歯石取り)
まずはこちらのスケーリングという治療になります。
歯科医院では定期検診でスケーリング+PMTC(汚れ落とし)をやっているところが多いと思います。
最初にも話してる通り、歯周病の原因は歯垢などの汚れによるものなので、この汚れを定期的に落としていくのは歯周病の基本的な治療の1つになります。
SRP
SRPとはS(スケーリング)とRP(ルートプレーニング)を一緒に行う治療法になります。
上記の画像にあるような鎌のような道具を使って、歯ぐきの中の汚れを取り、歯の根の方に汚れが再度付かないようにツルツルにしていくような処置になります。
歯ぐきの中を触っていくので、麻酔を使う場合もあります。
スケーリングは歯ぐきの上にある見えている歯石、SRPは歯ぐきの中にある隠れている歯石を取るための処置なんだ
歯周外科治療
スケーリングやSRPでも歯周ポケットの数字が良くならない、または歯ぐきの炎症が取れない場合は外科処置を選択することがあります。
歯周外科治療は一般的にフラップ手術というオペが行われており、歯ぐきを切って、歯ぐきの中を直接見ながらSRPを行います。
これをすることにより、手探りでしか取れなかった歯石や炎症した組織を取り除くことができます。
歯周病予防に大切なこと3つ
ここからはどうやって歯周病を予防していけるのか?大きく3つに分けて説明していこうと思います!
1.正しい口腔ケア
前の章でも話した通り、1番重要なのは家でのセルフケアになります。
歯ブラシだけだと50%しか汚れは落とせないと言われています。
フロス、歯間ブラシ、タフトブラシなど補助用品を歯の状態に合わせて使用するようにしましょう!
自分に合った歯ブラシや補助用品を使うのも大事だから、自分に合うものが分からない場合は歯科医院で相談しよう!
2.歯科医院での定期検診
定期的な歯科検診で歯石を落としていくのは非常に重要なことになります。
やはり自身での歯磨きだけでは歯石は落とせないので、定期的に歯科医院に行って歯石が溜まらない口の中の環境を作ってあげることが重要になります。
2−3年に1回はレントゲンを撮ってもらって、歯周病と虫歯の状態を確認してもらいましょう。
患者さんからのQ&A:歯科検診はどのくらいの頻度で行えばいいんですか?
大体3ヶ月ほどで歯石がついてくると言われているので、歯石のつき始めである4ヶ月に1回、最低でも半年に1回は歯科医院で定期検診をしていきましょう。
3.規則正しい生活習慣
歯周病は歯周病菌によって、進行していく病気になります。
身体の免疫力を保てるような生活習慣にしてあげることが重要です。
- 禁煙をする
- ストレスを溜めない
- 睡眠をしっかり取る
- 歯ぎしりの力を分散するようなマウスピースの作製
全身疾患とも関わりが深いと言われている歯周病ですから、しっかり予防していきたいですね!
終わりに
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
歯周病についての知識が深まりましたか?
とりあえず歯周病の予防は口臭予防には必須になりますので、少しでも気になってる方は是非こちらの記事の内容を参考にしてみてください。
まだまだ読みにくい記事かと思いますが、皆さんの意見をもらいながら日々更新していきますので、分からないことがあったり、こんな記事も書いてほしいなどあればぜひご連絡ください!
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